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【2026年版】AIモデルの選び方が変わった 〜効率・ベンチマーク・キャッシュ・メモリの今〜

昨年12月のAI用語ガイドから9か月。モデルの選び方はだいぶ変わりました。効率(effort)、ベンチマークの読み方、MCPとCLIの使い分け、キャッシュのTTL、長い会話と自動メモリまで、2026年9月時点の話を図表でまとめます。

はじめに

このブログの第一弾は、昨年12月のAI用語整理ガイドでした。 あの頃は「モデルって何?」「セッションって?」から始めていました。

社内の勉強会が始まって約1年。メンバーはClaude CodeやCodexを毎日使うようになりました。 その一方で、この9か月でモデルの世代が3〜4回入れ替わり、選び方の常識もだいぶ変わっています。

この記事では、2026年9月時点で「これは知っておいたほうがいい」と思う話を、基礎から順に並べます。 数字は調べた時点のもので、来月には動いている前提で読んでください。

昨年12月ごろの常識いま
モデル名で性能が決まる同じモデルでも 効率(effort) で別物になる
ベンチマークのスコアで比べるスコアに コストと時間 を添えないと比べられない
最上位モデルなら何でも違う最上位の差は手元では見えにくい。上位モデルの low で日々の実装は回る
コンテキストは上限まで使う長いほど精度が落ちる。キャッシュの寿命とあわせて、区切って使う
セッションが終わるとAIは白紙に戻るAIが自分でメモを取る 自動メモリ がある。放っておくと古くなる
MCPで必要なツールをつなぐCLI + スキル が第一候補。MCPは認証・認可・監査の統制が要るところに絞る

1. モデルは「効率」で別物になる

いまのモデルには、どれだけ考え込むかを指定する 効率(effort) という設定があります。 Claude系は low / medium / high / xhigh / max の5段階、GPT-5.6系も同じ5段階に none を足した6段階です12。

同じモデルでも、効率を変えると賢さ・コスト・速さが変わります。 コーディングベンチマークのDeepSWEで見てみます。 DeepSWEは、91のリポジトリから作った113本の長丁場の実装タスクを解かせ、正解率(1回の試行でテストが通った割合)を測ります3。 一言でいえば「動くコードを書けるか」です。 下の図は、ここから主要6モデルの効率別(30構成)を取り出し、横軸に1タスクあたりのコスト、縦軸に正解率で並べたものです3。 Fable 5とSonnet 5の max は横に飛び出すので、点を置かず数値だけ注記しています。 同じ色の点が、同じモデルの効率違いです。

0%20%40%60%80%$0$5$10$151タスクあたりの平均コスト →枠外の2点(横軸を $15 で切った)Fable 5 max: $21.63 で 70%(xhigh と同じ正解率)Sonnet 5 max: $26.40 で 54%(帯に届かない)正解率赤い帯の4点: ほぼ同じ正解率(57〜61%)コストは $0.31 〜 $3.76 の12倍幅(内訳は下の表)GPT-5.6 Luna5点とも $0.61 以下GPT-5.6 Sollow 45%GPT-6 AstraAstra low 67%Claude Opus 5Claude Fable 5xhigh 70%(max は枠外)Claude Sonnet 5xhigh 50%(max は枠外)low 31%60〜74%に19構成が密集(枠外の Fable 5 max を含む)。コストは $0.61〜$21.63 の35倍幅Opus 5Fable 5Sonnet 5GPT-6 AstraGPT-5.6 SolGPT-5.6 Luna各系列は左から low → medium → high → xhigh → max。Fable 5 と Sonnet 5 の max は枠外(右下の注記)
図1: DeepSWE v1.1 の正解率と1タスクあたりコスト(2026年9月3日時点)。同じ色は同じモデルで、右ほど効率が高い

見どころは、赤い帯に並んだ4点です3。

構成正解率1タスクのコスト出力トークンステップ数
GPT-5.6 Sol(medium)61%$1.4218k31
Claude Fable 5(low)60%$3.7625k38
Claude Opus 5(low)58%$1.6620k36
GPT-5.6 Luna(xhigh)57%$0.3145k71

正解率だけ見れば、4つは誤差の範囲で同じです。 ところがコストは12倍の幅があり、ステップ数(AIが道具を使った回数。時間の目安)も2倍違います。 Lunaは安いけれど、たくさん試行して時間をかけて同じ点に着いている。 Fableは少ない手数で着くけれど高い。 そして緑のAstraは、low でも67%と帯の上にいて、max まで6ポイントしか動きません。 ピンクのSonnet 5は、max で$26.40かけても54%で、帯に届きません。

図の上部、点線の枠の中では、30構成のうち19が60〜74%の14ポイント幅に収まり、その中でコストは$0.61から$21.63まで35倍の開きがあります3。 正解率は頭打ちに近づいていて、差はコストと時間のほうに出ています。

上位5構成を抜き出すと、こうです3。

モデル(効率)正解率1タスクの平均コスト
GPT-6 Astra(xhigh)74%$6.52
Claude Opus 5(max)74%$11.84
GPT-5.6 Sol(max)73%$6.46
GPT-6 Astra(medium)73%$4.38

同じ74%でも、AstraとOpus 5ではコストが2倍近く違います。 Astraは medium でも73%で、Opus 5の max の4割弱のコストです。

  1. モデル名だけで比べても意味がない。 「Opus 5とSol、どっちが賢い?」は「どの効率で?」を付けないと答えが出ない。Opus 5の low とFable 5の low は、Solの medium と同じ位置にいる
  2. 同じ点数でも、同じではない。 DeepSWEでは、60%以上の帯に入ると点数は14ポイント幅に収まり、コストと時間の差が残る。速さの観点を入れないと、現場での使い勝手は比べられない

2. ベンチマークは1つの数字で見ない

「モデルの力を測る」と言っても、何を測るかはベンチマークごとに違います。 代表的な5つを並べます。 DeepSWEは第1章で見たので、残り4つを順に見ます。

ベンチマーク何を測るか一言でいうと
DeepSWE長丁場の実装タスクを解けるか(正解率)「動くコードを書けるか」(第1章)
FrontierCodeメンテナが マージしたくなる PRか「品質の良いコードか」
VulcanBench正解率に加えて、時間・コスト・トークン「どれだけの手間で解けるか」
AA-Omniscience知らないことを「知らない」と言えるか「ハルシネーションしにくいか」
ARC-AGI-3初見のパズルを解けるか(汎用の推論力)「地頭の良さ」

2-1. FrontierCode: マージしたくなるコードか

Cognition(Devinの会社)が2026年6月に出したFrontierCodeは、視点が違います4。 テストが通るかだけでなく、テストの質・変更範囲の節度・コードベースの流儀に沿っているかを、リポジトリのメンテナ自身が作った基準で採点します。 「マージ可能性」を測るベンチマークです。

各モデルを全効率で5回ずつ走らせているので、効率ごとの点も見られます4。 リーダーボードから5モデルを取り出し、横軸にコストを置いたのが図2です5。

30%40%50%60%$0.3$0.5$1$2$5$10$201回あたりのコスト(対数)→FrontierCode 1.1 スコア各系列の5点は、コストの低い側から low → medium → high → xhigh → max。Luna は max の1点のみGPT-5.6 Luna max39.8%、$0.36Claude Sonnet 5GPT-5.6 SolGPT-6 AstraClaude Fable 5.1Claude Opus 5Opus 5 medium 53.4%(最高)Astra max(53.3%、$4.49)とほぼ同じ点・同じコストxhigh 43.6%low 41.9%Astra max $4.49Sonnet 5 max $17.12Opus 5 は high 以上で「タスクの範囲を超えた変更」が増え、FrontierCode の scope 基準で減点される(採点基準からの筆者の推論)
図2: FrontierCode 1.1 のスコアと1回あたりのコスト(2026年9月6日時点)。同じ色は同じモデルの効率違い

見どころはOpus 5です。 medium の53.4%が最高で、high 48.0%、xhigh 43.6%、max 48.0%と、high 以上はいずれも medium より低い5。 ほかのモデルは上がるか、ほぼ平らです。 同じ53%台に、Astraは max で$4.49、Opus 5は medium で$4.31と、ほぼ同じコストで着いています。 Sonnet 5は max で$17.12かけても42.4%。 Lunaの max は$0.36で39.8%なので、50倍近いコストで3ポイントしか上にいません。

FrontierCodeの採点には「範囲の節度」の基準があります。 Cognitionはこう書いています。 「良いPRは抑制が効いている。必要なところだけを変え、無関係なファイルに触れず、不要なリファクタリングを持ち込まない」4。 効率を上げるほど、モデルは頼まれていない改善にも手を伸ばしやすくなる。 それがこの基準で減点される、と考えると辻褄が合います。 ただしこれは採点方式からの推論で、Cognitionが効率との関係を明言しているわけではありません。

Opus 5で「頼んだこと以外はやらないで」と感じることが増えたら、medium を試す価値があります。 なお、Fable 5.1の最高は50.9%で、Fable 5の53.5%より低い。新しいほど高いとも限りません5。

DeepSWEで70%台のモデルが、ここでは50%台。測り方でこれだけ変わります。

2-2. VulcanBench: どれだけの手間で解けるか

VulcanBenchはオープンソースのベンチマークで、正解率に加えて 1タスクの所要時間・コスト・トークン数 を記録します6。 ここに、第1章で言った「同じ点数でも同じではない」の証拠があります。

Opus 5を効率だけ変えて同じ23タスクを解かせた結果です(2026年7月)7。 前提として、VulcanBenchには1タスクの制限時間があり、時間切れは不正解に数えます。 high は考え込みすぎて、4タスクが時間切れになりました7。

正解率low87.0%medium82.6%high78.3%high は4タスクが時間切れ1タスクの時間low5.2分medium7.6分high13.6分low の 2.6倍1タスクのコストlow$0.61medium$1.05high$1.90
図3: Claude Opus 5 の効率を変えたときの正解率・所要時間・コスト(VulcanBench v3、23タスク、2026年7月26日)

間違えた数だけ見れば high が最も少なく、時間切れを含めた結果では low が勝ちました。 レポートの結論は「lowはhighより悪くならず、コストは3分の1」です7。 時間を測らないと、この差は見えません。

ここまでのベンチマークは、測定側が用意した共通の実行環境でモデルだけを動かしています。 この実行環境を ハーネス と呼びます。 モデルにファイル操作やコマンド実行の手足を付け、段取りを組む側の道具です。 これを各社公式のハーネスに替えた比較もあります。 同じ41タスクを、Claude Code上のOpus 5と、Codex上のGPT-5.6 Solで解かせた結果です8。

Claude Code + Opus 5Codex + GPT-5.6 Sol正解率96.4%86.5%1タスクのトークン約3倍1(基準)1タスクの実時間約1.7倍1(基準)ターン数 16〜38 回ターン数 1〜3 回レポートの表現: 「モデルの差であると同時に、ハーネスの差」
図4: 公式ハーネス込みの比較(VulcanBench CII v1、41タスク、2026年8月)

点数はOpus 5が約10ポイント上、時間とお金はCodex側が軽い。 Claude Code側は1タスクで16〜38回ツールを呼び、Codex側は1〜3回。 これは「Opus 5とSol」の差ではなく「Claude CodeとCodex」の段取りの差を含んだ数字で、レポート自身も「モデルの差であると同時にハーネスの差」と書いています8。 ベンチマークを1つの数字で見てはいけないのは、ここです。

2-3. AA-Omniscience: 知らないと言えるか

ハルシネーション(もっともらしい嘘)も測られています。 Artificial AnalysisのAA-Omniscienceは、正解に加点、誤答に減点、「わからない」は減点なし、という採点です9。 つまり 知らないことを知らないと言えるモデル が高得点になります。

この指標の「ハルシネーション率」は少し読み方に注意が要ります。 全体のうち嘘をついた割合ではなく、正解できなかった問題のうち、黙らずに答えてしまった割合 です9。 主なモデルで並べます(Lunaは一次情報で値を確認できず、載せていません)。

ハルシネーション率(低いほどよい)100%50%GPT-5.6 Sol(max)92.2%Claude Fable 5.1(max)72.6%GPT-6 Astra(max)51%Claude Opus 550%Fable 5.1 は正答率が最高(67.2%)その代わり、外しても黙らないAstra は Sol の 92% から半減
図5: AA-Omniscience のハルシネーション率。正解できなかった問題のうち、黙らずに答えた割合(低いほどよい)
モデル正答率ハルシネーション率出典
Claude Fable 5.1(max)67.2%(最高)72.6%1011
GPT-5.6 Sol(max)59.4%(集約サイト経由)92.2%12
GPT-6 Astra(max)未確認(Sol比で+4ポイント、と記載)51%13
Claude Opus 5未確認(Opus 4.8比で+7ポイント、と記載)50%14

Fable 5.1は正答率が最も高い一方で、質問の93.4%に答えます(Opus 5は87.8%)11。 知っていることが多いぶん、知らないときも黙らない。 Astraは逆で、Solの92%から51%へ半減させ、正答率も落としていません13。 Opus 5はOpus 4.8より正答率を7ポイント上げましたが、ハルシネーション率も14ポイント上がって50%です14。 賢くなると自信も増える、というのはモデルにもあるようです。

コードを書かせるときは、テストが嘘を暴いてくれます。 調べ物をさせるときは、この指標を頭の片隅に置いて「出典は?」と聞く癖をつけるのが現実的な対策です。

2-4. ARC-AGI-3とAstraの「99.9%」

GPT-6 Astraが、ARC-AGI-3で99.9%を取ったと話題になりました15。 ARC-AGI-3は初見のパズルを解く、汎用的な推論力のベンチマークです。

ただし、この99.9%には条件があります。

標準ハーネス(全モデル共通の条件)試行 1捨てる試行 2捨てる試行 3 …推論の途中状態は毎回リセット。見える文章に書き残した分だけ次へ渡るGPT-6 Astra62.7%Claude Opus 530.2%GPT-5.6 Sol7.8%Provider Adapter ハーネス試行 1持ち越す試行 2持ち越す試行 3 …推論の途中状態をそのまま次へ渡す。長くなったら圧縮Claude Code や Codex が普段やっていることに近いGPT-6 Astra99.9%3.66倍速・トークン49%減・$18,817(標準ハーネスは $26,098)
図6: 同じ GPT-6 Astra でも、ハーネスが違うと ARC-AGI-3 のスコアは 62.7% と 99.9% に分かれる

標準ハーネスだと62.7%。 推論の途中状態をリクエスト間で持ち越し、長い会話は圧縮する「Provider Adapter」ハーネスだと99.9%です15。 ARC Prizeは両方を条件のラベル付きで併記しています15。

「推論の途中状態」は、答えを出す前に考えている中身(thinking)です。 標準ハーネスでは持ち越されず、モデルが文章に書き残したメモだけが次へ渡ります15。 Provider Adapterはこの思考を次へ持ち越すので、前の考えを再利用でき、時間もトークンも減ります15。 第4章の自動メモリとは別物で、Claude Codeならセッションをクリアせず続けている状態に近いです16。

他モデルと比べるなら、同じ条件で測った62.7%を使うのが筋です。 Claude系の最高はOpus 5(high)の30.2%です17。

※ Fable 5とFable 5.1は、ARC Prizeが「測定中」としていて、まだ値がありません18。

「Opus 5も100%を取った」という話もあります。 NVIDIAが自社のエージェント基盤AVOでOpus 5を動かし、公開セット(問題が公開されている側)の183レベルを全部解いた結果です19。 Provider Adapterよりさらに手厚いハーネスで、問題もARC Prizeの計測とは別です。 NVIDIA自身も、モデル単体ではなくシステム全体の結果だと書いています19。

同じモデルでも、ハーネスで数十ポイント動く。 ベンチマークの数字を見るときは「どのハーネスで?」も一緒に見る必要があります。


3. 道具のつなぎ方: MCPからCLIへ、いまはハイブリッド

前回の記事では、MCPを「AIエージェントの拡張スロット」と紹介しました。 Salesforce MCPで組織のメタデータを引く、Context7 MCPで最新ドキュメントを引く、という使い方です。 ただ、つなぎ方の第一候補は、この9か月で入れ替わりました。

3-1. おさらい: MCPは何をしていたか

MCPサーバーは、AIに「使えるツールの一覧」を渡します。 一覧には、ツールの名前、何をするかの説明、引数の型が入っています。 AIはその一覧を読んで必要なツールを呼び、結果を受け取ります。

問題は、この一覧が 起動時にまとめてコンテキストへ載る ことでした。 使うかどうかに関係なく、つないだサーバーの全ツールぶんです。

3-2. 前回の記事の頃: つないだだけで満杯

前回の記事の頃、Claudeのコンテキストは200Kトークンが上限でした。 Anthropicが1Mを標準価格で一般提供したのは2026年3月です20。

Anthropic自身が2025年11月に書いています。 「数千のツールにつながったエージェントは、依頼を読む前に数十万トークンを処理することになる」21。 同じ記事で、ツールを直接呼ぶと15万トークンかかった作業が、必要な定義だけをコードから読む形(MCPをコードから呼ぶ提案)にすると2,000トークンで済んだ例を出しています。

Codexにも2026年1月に「MCPツールがコンテキストを食いすぎる。遅延ロードと検索が欲しい」というissueが立ちました22。 Claude Codeは同じ月のv2.1.7で ツール検索 を既定にしました23。 MCPのツール定義がコンテキストの10%を超えると定義は後回しにされ、必要になったときに検索して数個だけ読み込む形です。

① 全部載せ前回の記事の頃の既定MCP AMCP BMCP C起動時に全部載せるツール定義A・B・C の全ツール、使わなくても会話・コード・結果に使える残りコンテキスト② ツール検索Claude Code 2.1.7〜(2026年1月)MCP AMCP BMCP C10%を超えたら後回し検索ツール(1つだけ)検索で当たった数個の定義(必要になったときだけ)会話・コード・結果に使える残りコンテキスト③ CLI + スキルいまの第一候補ghsfplaywright-cli名前と説明だけ載せるスキルの名前と説明(1行ずつ)--help の出力、SKILL.md 本文(使うときだけ)結果はファイルへ(ログ、スクショ)必要なぶんだけ読む残りはほぼ会話に使えるコンテキスト
図7: ツール定義の載せ方3通り。帯の高さは模式で、実際の割合ではない
載せ方起動時にコンテキストへ載るもの使うときに読むもの
① 全部載せ(前回の記事の頃の既定)つないだ全サーバーの全ツール定義なし(もう載っている)
② ツール検索(Claude Code 2.1.7〜)検索ツール1つ(定義が10%を超えたら)検索で当たった数個の定義
③ CLI + スキルスキルの名前と説明だけ--help の出力、SKILL.md、保存したファイル

3-3. 「CLIでよくない?」

そこで出てきたのが「MCPを挟まず、コマンドを直接叩けばいい」という話です。 gh や git、Salesforceの sf コマンドなら、モデルはもう使い方を知っています。 定義をコンテキストに載せる必要がありません。 振る舞いの説明は スキル に置けば足ります。 スキルは起動時に名前と説明だけが載り、本文は使うときに読まれます24。 Codexも同じ仕組みで、起動時のスキル一覧はコンテキストの2%以内に収める設計です25。

いい例がMicrosoftのPlaywrightです。 Playwright MCPを出していた同じチームが、2026年1月にPlaywright CLIを出しました26。 MCP側のREADMEにはこう書いてあります。 「コーディングエージェントは、MCPよりもスキルとして公開したCLIベースのワークフローを好むようになっている。CLI呼び出しのほうがトークン効率がよく、大きなツールスキーマや冗長なアクセシビリティツリーをモデルのコンテキストに載せずに済むからだ」27。 MCPだと画面のアクセシビリティツリーがそのままコンテキストへ流れ込みます。 Playwright CLIは結果をファイルに保存し、ハーネスが必要なぶんだけ読みます。

MCP結果がそのまま入るツールブラウザ、DB など結果を丸ごと(ツリー全体、ログ全文)結果がコンテキストを占める会話に使える残りコンテキストCLIファイルに置く設計の場合コマンドplaywright-cliファイルログ、スクショ、CSV全部ここに置く必要な部分だけgrep / 部分読み取り出した部分だけが入る会話に使える残りコンテキスト「どこを読むか」を決めるのはハーネス(Claude Code / Codex)ファイルは残るので、あとから別の部分を読み直せる
図8: 結果の流れ方の違い。MCPは結果がそのままコンテキストへ入り、CLIはファイル経由で必要な分だけ入る

結果をファイルに置くのはPlaywright CLIの設計で、CLI一般の性質ではありません(gh pr view の出力はそのまま入ります)。 ただ、ファイルに残せば「どこを読むか」をハーネスが選べる、という道が開きます。 Playwrightチームの計測を引いた記事では、同じブラウザ操作でMCP約11.4万トークン、CLI約2.7万トークンと、約4分の1でした28。 playwright-cli install --skills でスキルとして入れる形になっていて、「CLI + スキル」の型そのものです。

3-4. いま: CLIが第一候補、統制が要るところはMCP

MCPが終わったわけではなく、役割が絞られました。

MCPが強いのは 認証・認可・監査 です。 CLIでは認証は各メンバーが自分のPCで個別に行い、「誰がどこへつなげるか」を一か所で決める場所がありません。 リモートのMCPサーバーなら、2026年6月に追加された Enterprise-Managed Authorization で、社内のIdP(Okta等)がその決定を持ち、監査ログも一本にできます29。 2026年7月の仕様改定の告知では、Tier 1 SDKのダウンロードが月5億近い、と書かれています30。 使われなくなったわけではありません。

PlaywrightのREADMEも「MCPは、状態を持ち続けて反復する専用のエージェントループでは今も有効」と続けています27。 2026年7月のPlaywright 1.62では、MCPサーバーとCLIの両方を本体に同梱しました31。 どちらかに寄せるのではなく、用途で使い分ける形に落ち着いています。 認証と状態、2つの軸で整理すると次の図になります。

CLIMCP認証誰がどこへ状態途中経過の置き場PC A鍵 APC B鍵 BPC C鍵 CSaaS / 組織各PCで個別に認証。決める場所もログも3か所リモートMCP + Enterprise-Managed AuthorizationPC APC BPC CIdP(Okta 等)誰が・どのサーバーへMCPサーバー → SaaS決める場所は1つ、監査ログも一本。各PCに鍵を置かないコマンド 1コマンド 2コマンド 3ファイル(結果、ログ、スクショ)1コマンドごとに独立。つなぎは残したファイルあとから別の部分を読み直せるエージェントMCPサーバー開いたブラウザ、途中の状態何度も往復状態はサーバー側に。同じ画面を続けて操作できるPlaywright MCP が「今も有効」と言う場面
図9: 認証(上段)と状態(下段)の持ち方の違い
つなぎたい道具があるAIが動く場所で、ファイルとコマンドを使える?いいえMCPブラウザ版のチャットなど、手足がない場所はい複数人で社内SaaSへ。権限・監査を統制したい?はいMCPOAuth 2.1 と IdP で集中管理・監査いいえCLI + スキル第一候補
図10: つなぎ方の選び方
状況第一候補理由
自分のPCでClaude Code / Codexを使うCLI + スキル定義がコンテキストに載らない。結果はファイルに置ける
ブラウザ版のチャットなど、ファイルもコマンドも使えない場所MCPCLIを動かす手足がない
社内SaaSを複数人で。権限と監査を統制したいリモートMCP(OAuth 2.1 / IdP)誰がどこへつなげるかをIdPで一括管理できる
状態を持ったまま反復する専用エージェントMCP接続を維持したまま往復できる

社内の例で言えば、Salesforceの操作は sf コマンドをスキルで包むのが第一候補です。 今入れているSalesforce MCPやContext7 MCPを外す必要はありません。 ツール検索が効くので、載る量は前より減っています。 「誰がつなげるか」をIdPで一括管理したい社内SaaSが出てきたら、そのときにリモートMCPの統制を検討する。 この順番でいいと思います。


4. 日々の使い方で差がつくところ

4-1. キャッシュのTTL: 途切れずに続けるほうが得

Claude Codeは、毎回のやり取りで会話の全履歴をAPIに送り直しています。 モデルは前のリクエストを覚えていないからです。 そのままだと毎回フル処理なので、前回と同じ部分(プレフィックス)を プロンプトキャッシュ で使い回します32。 キャッシュから読んだ分は、通常の入力料金の約10%です(Fable 5.1だけは2.5%)3233。

このキャッシュには寿命(TTL)があります。 5分と1時間の2種類 で、どちらになるかは課金の種類で決まります32。

課金メイン会話のTTLサブエージェント等
サブスク(Pro / Max / Team、プラン内)1時間5分
APIキー、使用クレジット、クラウド経由5分(設定で1時間にできる)5分
時間作業中20分の離席作業再開サブスクTTL 1時間キャッシュ利用生きている(残り40分)そのまま続き。速い・安いAPIキーTTL 5分キャッシュ利用5分で消える全履歴を再処理。遅い・高い
図11: TTLの違い。同じ20分の離席でも、サブスクなら戻ってきてもキャッシュが生きている

ポイントは、キャッシュにヒットするたびに寿命が延びる ことです32。 作業を続けている限り切れません。

「得」の中身は、課金の種類で違います。

課金キャッシュが生きていると得なもの
APIキーお金。 読み直しが約10%(Fable 5.1は2.5%)の料金で済む3233
サブスク待ち時間と利用枠。 切れると全履歴を再処理するので、戻ってきた最初の1ターンが目に見えて遅い32。再処理したトークンは5時間・週次の利用枠も食うので、TTLを過ぎてから再開するたびに枠が減る34

差の大きさを、APIキー課金で絵にします。 履歴が20万トークンたまった状態で、Fable 5.1に1ターン投げるときの入力コストです33。

1ターンあたりの入力コスト(履歴20万トークン、入力 $10/M)$0$1$2$2.501再開時の書き込み23456続けて使う: 1ターン $0.05キャッシュ読みだけ。棒が見えないほど小さい$2.50 の 50分の1休憩TTL(5分。1h 設定なら1時間)を超える→ キャッシュ消滅$2.507全履歴を書き直し8910また $0.05 に戻るターン → ※ 新しく足した入力と出力の料金は別。休憩明けの1ターンは、続けて使う50ターン分に相当
図12: 1ターンの入力コスト(Fable 5.1、履歴20万トークン、APIキー課金)

TTLを過ぎてから再開するたびに、続けて使う50ターン分が1ターンで飛びます。

効率を途中で変えると、キャッシュが消える

セッションの途中で効率(effort)を変える と、キャッシュは消えます。 効率ごとに別のキャッシュを持つので、切り替えた直後のリクエストは全履歴を読み直します32。 モデルの切り替え(/model)も同じです32。 加えて、それまでの思考(thinking)は生成したモデルか、それより新しいモデルしか読めません。 Fable 5.1からOpus 5へ下げると、会話の途中で考えた中身は捨てられます16。

効率を変えないターン1ターン2ターン3ターン4前のターンまでは毎回キャッシュから読む。新しい分だけ処理high → low に変えるターン1ターン2ここで効率を変更ターン3ターン4ターン1〜2を全部読み直す。遅い・高いClaude Code は、キャッシュが温かいうちに変えようとすると確認を出す
図13: 途中で効率を変えると、それまでの会話がキャッシュから外れる

Claude Codeは、キャッシュがまだ温かいうちに効率やモデルを変えようとすると「本当に変えますか」と確認を出します32。 公式ドキュメントの助言はシンプルで、モデルと効率はセッションの最初に決めて、/compact はタスクの区切りで打つ、です32。

例外として、Fable 5.1をAPIキーまたはサブスクで使う場合は、Claude Code v2.1.260以降、効率を変えてもキャッシュが保たれます32。

4-2. 会話が長くなるほど、精度が落ちる

最近の主流モデルは100万トークンの窓を持ちます。 Claude Codeの自動圧縮(compact)は、既定ではその上限に達してから走ります35。 つまり、放っておけば上限近くまで会話が伸びます。

問題は、長いほど精度が落ちることです。 MRCR v2 というベンチマークがこれを測っています。 長い文章の中に8つの事実を埋め、モデルがそれを全部拾えるかを、文脈の長さ別に見るものです。

256K〜512K512K〜1M100%50%GPT-6 Astra100%96.3%GPT-5.6 Sol91.5%73.8%18ポイント落ちる※ Claude系はこのベンチマークの値が公開されていないため、載せていない
図14: MRCR v2(8-needle)の正解率。長いほど落ちるが、落ち方はモデルで違う

落ち方はモデルで大きく違います36。 Astraはほぼ落ちませんが、Solは18ポイント落ちます。 なお、Claude系はこのベンチマークの値が公開されておらず、比べられませんでした。 長いコンテキストで精度が下がる現象(Context Rot)自体は、主要モデルに共通して観測されています37。 別のベンチマーク(NVIDIA RULER)は、ほとんどのモデルが公称の長さに届く前に合格ラインを割る、と報告しています38。 128Kを掲げる21モデルのうち17が届かず、実際に使えていたのは64Kや32Kまででした。

上限まで使い切るのは、コスト以前に精度で損です。 しかも「ここまでは無傷、ここから急降下」ではなく、じわじわ落ちます。 自動圧縮が走るのを待つのではなく、自分で区切るほうが確かです。

どこで区切るか。 ここからは計測値ではなく、手元で使っていての体感です。 使用率が50%を超えたあたりから、精度も動作の速さも曲がり始めます。 ひと仕事は、50%に届く前に閉じます。 次のセッションは30%以内から始めると、いちばん快適です。

コンテキストの使用率(/context で見られる)次のセッションはここから始めたい1つの作業を終わらせるここへ入る前に区切る理想まだ大丈夫落ち始める0%30%50%100%(自動圧縮が走る)※ ベンチマークの数字ではなく筆者の体感。モデルや作業の内容で変わる
図15: コンテキスト使用率の目安
  1. 引き継ぎ資料を書いて、新しいセッションで始める。 決まったこと・次にやることをファイルに書き出し、セッションを閉じる。次はそのファイルだけを読ませる。文脈がいちばん短い状態から再開できる
  2. 区切りで自分で /compact を打つ。 資料を作るほどでもないときに。上限まで引っ張るより、タスクが1つ終わった時点で打つ

4-1と逆のことを言っているようですが、軸が違います。 空けないほうがいいのは 時間の間隔、伸ばさないほうがいいのは 会話の長さ です。 区切り直せば4-1のキャッシュは捨てることになりますが、精度が落ちたまま進むほうが高くつきます。

したいことコマンド理由
1つのタスクが終わった/compact(要点を指示付きで)要らない履歴を捨てられる。ただし直後の1ターンは高い
途中で道を間違えた/rewind圧縮より安い。戻った先はキャッシュ済み
自動圧縮を早めたい/autocompact 500k など上限手前で走らせる
今どれだけ使っているか見たい/context何が場所を取っているか分かる

/rewind が意外な穴です。 圧縮は新しい要約を作るので次のターンが高くつきますが、巻き戻しはキャッシュ済みの地点に戻るだけなので安く済みます32。

4-3. 自動メモリ: 放っておくと古くなる

前回の記事では「セッションが終わるとAIは白紙から始まる」と書きました。 この前提が、いまは変わっています。 AIが自分でメモを取り、次のセッションで読み返す 仕組みが加わったからです。

項目Claude CodeCodex
機能名自動メモリ(auto memory)メモリー(memories)
既定ON(v2.1.59以降)OFF(設定で有効化)
保存先~/.claude/projects/<project>/memory/~/.codex/memories/
いつ書く会話中に随時。「Saved 2 memories」と出る会話が一定時間アイドルになってから非同期で生成
読み込みMEMORY.md の先頭200行(25KB)を毎セッションセッション開始時に注入
編集/memory から開いて自由に編集できるMarkdown/memories で利用のON/OFF。手編集は非推奨(生成物扱い)
共有機械ローカル。チームには共有されない機械ローカル

出典はそれぞれの公式ドキュメントです3940。

便利な半面、メモリには 古くなる という宿命があります。 「このプロジェクトはReact 18」と3か月前に覚えたメモリは、19に上げた後も残ります。 AIはそれを「今の事実」として読み、判断を誤ります。

3か月前に覚えた「このPJはReact 18」状況が変わったReact 19 に上げたメモリは残ったまま自分で消すまで残る古い前提で判断18の書き方で提案する月に1回 /memory を開く消す・直す
図16: メモリが古くなる流れ
  1. 月に1回 /memory を開いて読む。 古い行は消す、間違いは直す
  2. チームで共有すべき決まりはメモリに頼らない。 AGENTS.md やリポジトリの文書に書く。Codexの公式ドキュメントも「必ず守るルールはメモリではなくリポジトリの文書に」と念を押しています40
  3. メモリは機械ローカルだと覚えておく。 別のPCや同僚の環境には引き継がれない

5. 所感: 差が分からないほど、平均が上がった

最後に、数字ではなく手元の感触を書きます。

FableやAstraのような最上位モデルが出ても、手元のシステム開発では「すごさの差」が分からなくなってきました。 DeepSWEの効率別の数字を見ると、Fable 5の low が60%、Opus 5の low が58%、Astraの low が67%、Solは medium で61%です3。 Astraは low から max まで6ポイントしか動きません。 DeepSWEの図1で、60%以上の点が団子になっていたのも同じことです。 最上位を全力で使わなくても、上位モデルを軽く使えば、日々の実装は十分回ります。

上位モデルを低い効率で使う のが、点数・時間・コストのバランスがよい選択になりやすいです。 VulcanBenchのOpus 5は、時間切れ込みで low が最も正解率が高く、最も速く、最も安いという結果でした7。 「安いモデルを頑張らせる」より「良いモデルを軽く使う」ほうが、結果として安く済むことがあります。


まとめ

テーマ前回の記事(2025年12月)いま
モデル選び名前で選ぶ名前 × 効率で選ぶ。上位モデルの low は有力な選択肢。効率を上げれば良くなるとは限らない
ベンチマーク(話題になかった)正解率・品質・時間・コスト・ハーネスをセットで見る
ツールのつなぎ方MCPでつなぐCLI + スキルが第一候補。MCPは認証・認可・監査の統制に
キャッシュ(意識しなかった)サブスクは1時間、APIキーは既定5分(設定で1時間)。効率とモデルは最初に決める
圧縮上限が来たら長いほど精度が落ちる。使用率50%までに1つの作業を終え、次は30%以内から
メモリ人が書くAIも書く。月1で見直す。ルールはリポジトリの文書に

9か月で、AIは「賢いかどうか」から「どう使うと安くて速くて確かか」の話に移りました。 来年の記事では、また半分くらい書き換えることになると思います。


参考文献


  1. “Model configuration”, Claude Code Docs, https://code.claude.com/docs/en/model-config (効率レベルの一覧と既定値) ↩︎

  2. “GPT-5.6 Sol, Terra, and Luna model-selection guide”, GitHub Gist (lrehmann), 2026年7月30日更新, https://gist.github.com/lrehmann/ec36cc83f19bdf85b9f3ea19f02c9727 ↩︎

  3. “DeepSWE Leaderboard (v1.1)”, Datacurve, 2026年9月3日更新, https://deepswe.datacurve.ai/ (正解率は pass@1、1回の試行で通った割合。効率別の各構成。正解率・平均コスト・出力トークン・ステップ数) ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  4. “Introducing FrontierCode”, Cognition, 2026年6月8日, https://cognition.com/blog/frontier-code ↩︎ ↩︎ ↩︎

  5. “FrontierCode Leaderboard”, Cognition, 2026年9月6日取得, https://cognition.com/frontiercode (FrontierCode 1.1 Leaderboard (Main)。Score列と Cost / rollout 列。効率別の値) ↩︎ ↩︎ ↩︎

  6. “VulcanBench: Open source, clear, transparent, real world llm benchmarks”, GitHub (morganlinton), https://github.com/morganlinton/VulcanBench ↩︎

  7. “VulcanBench Technical Report No. 10, Claude Opus 5 across the effort knob”, 2026年7月26日, https://github.com/morganlinton/VulcanBench/tree/main/docs/results/v3-opus5-effort-2026-07 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  8. “CII v1, frontier results (August 2026)”, VulcanBench, https://github.com/morganlinton/VulcanBench/tree/main/docs/results/cii-v1-2026-08 ↩︎ ↩︎

  9. “AA-Omniscience”, Artificial Analysis, https://artificialanalysis.ai/evaluations/omniscience ↩︎ ↩︎

  10. “Claude Fable 5.1 tops the Artificial Analysis Intelligence Index”, Artificial Analysis, 2026年9月, https://artificialanalysis.ai/articles/claude-fable-5-1 (Fable 5.1・Fable 5のAA-Omniscienceの値) ↩︎

  11. Artificial Analysis のX投稿, 2026年9月, https://x.com/ArtificialAnlys/status/2094881181754122448 (Fable 5.1(max)は質問の93.4%に回答、Opus 5は87.8%。正答率67.2%は計測史上最高、との記載) ↩︎ ↩︎

  12. “Latest AI Hallucination Rates & Benchmarks for New AI Models 2026”, SuprMind, 2026年8月末時点のAA-Omniscienceスナップショットを転載, https://suprmind.ai/hub/ai-hallucination-rates-and-benchmarks/ (GPT-5.6 Sol(max)正答率59.4%・ハルシネーション率92.2%。Artificial Analysis の記事本文では数値を確認できなかった) ↩︎

  13. “Benchmarking GPT-6 Astra”, Artificial Analysis, 2026年9月9日, https://artificialanalysis.ai/articles/benchmarking-gpt-6-astra (max効率でハルシネーション率が92%から51%へ、正答率は+4ポイント、との記載) ↩︎ ↩︎

  14. “Opus 5: Fable 5 level intelligence at a lower cost per task”, Artificial Analysis, 2026年7月24日, https://artificialanalysis.ai/articles/opus-5 (AA-Omniscience の正答率は Opus 4.8 比 +7ポイント、ハルシネーション率は +14ポイントの50%、との記載) ↩︎ ↩︎

  15. “OpenAI’s GPT-6 Astra on ARC-AGI-3”, ARC Prize, 2026年9月3日, https://arcprize.org/blog/astra ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  16. “Thinking”, Claude Platform Docs, https://platform.claude.com/docs/en/build-with-claude/thinking (「Thinking block preservation by model」。Opus 4.5以降・Sonnet 4.6以降・Fable 5/5.1 は前ターンの thinking を既定で保持。thinking は生成したモデルか新しいモデルしか読めず、下位モデルへ切り替えると落ちる) ↩︎ ↩︎

  17. “Claude Opus 5 - ARC-AGI Results”, ARC Prize, 2026年7月24日, https://arcprize.org/results/anthropic-claude-opus-5 (ARC-AGI-3 は high のみ評価で30.2%。同日の ARC Prize の投稿 https://x.com/arcprize/status/2080716561539907928 に、それまでの最高は GPT-5.6 Sol(max)の7.8%、との記載) ↩︎

  18. “Claude Fable 5.1 - ARC-AGI Results” および “Claude Fable 5 - ARC-AGI Results”, ARC Prize, 2026年9月6日取得, https://arcprize.org/results/anthropic-claude-fable-5-1 (ARC-AGI-3 の欄は「—」。Fable 5 のページに “ARC-AGI-3 testing is ongoing” と記載) ↩︎

  19. “NVIDIA AVO Reaches 100% on ARC-AGI-3”, NVIDIA Technical Blog, 2026年8月21日, https://developer.nvidia.com/blog/nvidia-avo-reaches-100-on-arc-agi-3-demonstrating-a-frontier-level-general-purpose-architecture-for-long-horizon-autonomous-agents/ (Claude Opus 5 を AVO で動かし、公開セット25環境・183レベルを全完了、RHAE 100.00。Semi-Private/Private は対象外。「システム全体の結果であり、AVO の寄与の直接測定ではない」との注記) ↩︎ ↩︎

  20. “1M context is now generally available for Opus 4.6 and Sonnet 4.6”, Anthropic, 2026年3月13日, https://claude.com/blog/1m-context-ga ↩︎

  21. “Code execution with MCP: Building more efficient agents”, Anthropic Engineering, 2025年11月4日, https://www.anthropic.com/engineering/code-execution-with-mcp (15万トークン→2,000トークンの例) ↩︎

  22. “Add mcp search tool, lazy mcp load, reduce mcp tool occupying a lot of context”, openai/codex Issue #9266, 2026年1月15日, https://github.com/openai/codex/issues/9266 ↩︎

  23. “CHANGELOG.md”, anthropics/claude-code, v2.1.7(2026年1月14日), https://github.com/anthropics/claude-code/blob/main/CHANGELOG.md (「MCPツールの説明がコンテキストの10%を超えると自動で後回しにし、MCPSearchで探す」。v2.1.9で auto:N により閾値を変更可能) ↩︎

  24. “Equipping agents for the real world with Agent Skills”, Anthropic Engineering, 2025年10月16日, https://www.anthropic.com/engineering/equipping-agents-for-the-real-world-with-agent-skills (起動時は各スキルの name と description だけを読み込む) ↩︎

  25. “Build skills”, Codex Docs (OpenAI), https://learn.chatgpt.com/docs/build-skills (スキル一覧はコンテキストの2%以内、との記載) ↩︎

  26. microsoft/playwright-cli README, https://github.com/microsoft/playwright-cli (初回リリース v0.180.0 は2026年1月31日) ↩︎

  27. “Playwright MCP vs Playwright CLI”, microsoft/playwright-mcp README, https://github.com/microsoft/playwright-mcp ↩︎ ↩︎

  28. “Playwright CLI: The Token-Efficient Alternative to Playwright MCP for AI Coding Agents”, TestCollab, 2026年2月12日, https://testcollab.com/blog/playwright-cli (Playwrightチームの計測を引用、との記載。計測手順への直接リンクはない) ↩︎

  29. “Enterprise-Managed Authorization: Zero-touch OAuth for MCP”, Model Context Protocol Blog, 2026年6月18日, https://blog.modelcontextprotocol.io/posts/enterprise-managed-auth/ ↩︎

  30. “The 2026-07-28 Specification”, Model Context Protocol Blog, 2026年7月28日, https://blog.modelcontextprotocol.io/posts/2026-07-28/ (Tier 1 SDKで月5億近いダウンロード、との記載) ↩︎

  31. “Release notes”, Playwright, v1.62(2026年7月24日), https://playwright.dev/docs/release-notes (MCPサーバーと playwright-cli を本体に同梱) ↩︎

  32. “How Claude Code uses prompt caching”, Claude Code Docs, https://code.claude.com/docs/en/prompt-caching (TTLの2種類と課金別の既定、効率・モデル切替でのキャッシュ失効、Fable 5.1の例外) ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  33. “Pricing”, Claude Platform Docs, https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing (Fable 5.1 の Cache hits は $0.25/MTok で基本入力価格の0.025倍、Fable 5 は $1/MTok。5分キャッシュ書き込みは1.25倍) ↩︎ ↩︎ ↩︎

  34. “Manage costs effectively”, Claude Code Docs, https://code.claude.com/docs/en/costs (「Why usage climbs in a long session」。休憩後の最初のメッセージはキャッシュミスで全コンテキストを再処理し、プランの利用枠を消費する) ↩︎

  35. “Explore the context window”, Claude Code Docs, https://code.claude.com/docs/en/context-window ↩︎

  36. “GPT-6 Astra Benchmarks Explained”, Vellum, 2026年9月, https://www.vellum.ai/blog/gpt-6-astra-benchmarks-explained (MRCR v2 8-needle。GPT-6 Astra は 256K〜512K で100%、512K〜1M で96.3%。GPT-5.6 Sol は91.5%と73.8%。OpenAIの公表値をまとめた二次情報で、一次情報では未確認) ↩︎

  37. “Context Rot: How Increasing Input Tokens Impacts LLM Performance”, Chroma Research, https://research.trychroma.com/context-rot ↩︎

  38. “RULER: What’s the Real Context Size of Your Long-Context Language Models?”, NVIDIA, 2026年9月15日取得, https://github.com/NVIDIA/RULER (README の Effective Length 列。「Almost all models fall below the threshold before reaching the claimed context lengths」との記載。論文は https://arxiv.org/abs/2404.06654 ) ↩︎

  39. “How Claude remembers your project”, Claude Code Docs, https://code.claude.com/docs/en/memory ↩︎

  40. “Memories”, Codex Docs (OpenAI), https://learn.chatgpt.com/docs/customization/memories ↩︎ ↩︎

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